進研学習会ブログ

おやじから一言 7月号

2024.08.03

この「おやじから一言」は塾長の伊藤が中3生会員に渡している読み物で、模試の結果が出るたびに発行されます。本来、すべて実名で書いていますがこのブログ上ではAとかBで生徒名を表しています。今回の7月号は7月24日に配布しています。
 
さて、まずはこの「おやじから一言」についてだな。ほとんどのみなさんはこの「おやじからの一言」の存在は知らないと思う。まあ、姉ちゃん、兄ちゃんが昔、ウチの塾にいたというのならばもしかしたら知っているかもしれない。この「おやじ~」は伊藤が新みやぎ模試の結果について本音で語る場で、もうかれこれ20年位は続いている。途中「スキヤキバクッ」というタイトルになったこともあるが、数年前から「おやじから一言」に落ち着いている。新みやぎ模試の結果について書くわけなので7月からは月1回の発行になる。文章は伊藤がお酒を飲みながらキーを打つことが多いので、常体、敬体が混在するが、まあ気にしないでくれ。これは君らに配布するものであって、君らのお母さんに対してのものではないので、「伊藤先生からのお便りだよ、母ちゃん!」と言って母親に渡す必要がない。また、君らがこの「おやじから一言」を読むのも読まないのも自由。捨てるのも自由である。まあ捨てるときは塾のゴミ箱ではなく、お家で捨ててくれ。成績が上がったら、その者の名前を出して褒めるし、怠けてるなコイツ!とワシが思えば名指しで怒る。とにかく、ここに書かれることは伊藤の本音だと思ってくれ。時々、先生「上がった者たち」に私の名前を出さないでください。ということを言われることがある。理由を聞けば、「上がってこの程度なのか」と友だちたちに思われるのが嫌らしい。その気持ちもわかるが、そう思うのならば次も上げて名前を載せればよいのだ。そして、その次も頑張れば良いのだ。そう簡単にはいかないが、そう思われるのが嫌だ、ということをパワーに変えるくらいの強い気持ちが欲しい。だいたい、「上がってそんなもん?」なんて思う奴はたいしたことがないね。真面目に勉強している奴だったら、自己ベストの偏差値を出すことの大変さを知っている。単純に「スゲー!」と思うはずだ。まあ、そんな奴の言葉を気にすることはない、ということを言いたいのだ。
今年の目標は会員平均偏差値を55に設定した。これ位の平均偏差値になれば君らが今回書いた第一志望の高校の合格率が平均して25%ほど上がる計算になる。もちろん入試というのは個人戦なわけなので、このような目標に意味はないかもしれないが、全体でこれくらいは押し上げたい、という塾側の目標でもあるのだ。
偏差値については後述するが、平均偏差値が55ということは廊下に貼ってある高校の合格基準(60%)一覧表を見てもらえばわかるが、泉(普)が55だ。つまり会員の平均偏差値が泉(普)で合格率60%程度となるのだ。まずまずだよね。まあ実際には内申点と入試時の得点の相関で合否が決まるので、単純に成績だけ上がれば受かるとは言えないが、それでもまずまず良い数字だよな。会員平均偏差値が55という数字は今のままではまず無理な数字である。ここで偏差値というものをしっかりと理解してほしいので、ここで解説しよう。毎年、「おやじから一言 7月号」。ではこれを伝えることにしている。んじゃ、偏差値とはどのようなものなのか?偏差値はSSと書いて表現することが多い。まあ、これは覚えておいてくれ。まず、君たちに尋ねよう。ゆっくり読んでくれ。前回の模試では平均点が260点の時に307点を取った。今回は平均点が252点の時に300点だった。これって成績は上がったの?下がったの?それとも横ばい? わからないでしょ。前回よりも7点下がったとはいえ、平均点が8点下がっているし…。答えは「これだけではわからない!」です。なんかインチキくせーなー、と思うかもしれんが、本当にそうなのだからしかたがない。平均点から自分の得点の間に受験者全体のどれくらいの人がいるかが大事なのよ。と言ってもさっぱりわからんだろ?そこで偏差値というものが活躍する。単純に偏差値の数字が上がっていれば上昇。下がっていれば下降なのである。今後、模試を受け続ける限り、ずーっとまとわりついてくるのが偏差値だ。さて、もう少しわかりやすく説明しよう。これから高3までの模試の判定票には必ず偏差値が載っていて、その数字で合格率が判定されるのだ。偏差値は平均点を取った人がいつも50で表される。平均54点の時に54点を取ったら偏差値は50!平均点が68点の時に68点を取ったらもちろん偏差値50!そして、成績が上がったかどうかを見るには偏差値を見れば一発で分かる。前回5教科の偏差値が45だったのが今回は48。これは「上がった」ことになる。もし今回が44ならば「下がった」ことになる。点数を見るよりは偏差値を見た方が上がったか、下がったかがわかりやすいのだ。超便利だな。
んだば次に「成績が上がる」とはどういうことなのかを話そう。毎年、一回目の「おやじから一言」に書いているのだが、「成績が上がる」とは「偏差値が上がる」ことである。一般的に「得点が上がる=(イコール)偏差値が上がる」と思われがちだが、そうではない。まあ、学力が上がらないことには偏差値が上がらないのは事実だが、学力が上がっても偏差値が下がることはあるのだ。
図① グラフ(省略)
 
図①を見てくれ。時間が経てば学力はつく。当たり前だ、勉強してアホになる奴はいない。縦軸に学力、横軸に時間をとったグラフで考えたときに、宮城県で真ん中の生徒が常に偏差値(SS)50なのだ。SS50の生徒の傾きとA君の傾きは同じ(差が一定)なので、SS55ではじまったAくんはずーっと55のままなのだ。B君は緩やかに学力は上がってはいるもののSS50の生徒と差が少しずつではあるが広がっている。これは下がっていることを意味している。ウチの夏期講習はおそらく他の塾と比べてたらキツい方だと思う。予習があって復習用の宿題もあるからね。じゃあウチの夏期講習受講生全員の偏差値が上がるかと言うと、そうではない。さっきのグラフを考えたら、そんなわけないことが分かるだろ。
次の図②のC君のように宮城県でど真ん中の生徒よりも傾きを大きくしないと偏差値は上がらないのだ。C君のように宮城県で真ん中の生徒よりも傾きを上げないと「成績は上がったことにはならん」のだ。
図②グラフ(省略)
 
図①のグラフではA君はSS50の県で真ん中の人と同じ傾きだから学力は上がっても偏差値は横ばい。B君はSS50の人と少しずつ差が広がっているから「下降」ということになる。繰り返すがこのグラフのC君のようにグイッと上げていかないと「成績が上がった」ことにはならないのだ。普通の人たちと同じようにやったって偏差値は1も上がらないんだからな。成績を上げるというのは本当に大変なことなんだ!普通に勉強していれば上がるとは思うなよ。ここ数年のウチのデータだが、7月と9月との偏差値を比較すると、夏期講習受講生の約5~6割がSS3以上のアップ、2~3割が±2以内の横ばい、2割が3以上のダウンだ。これが現実だ。言われたことだけやっていても前にはちょっとしか進まないぞ。自ら今何をしなければならないのか、何が良くて何が悪かったのかを、模試のデータから考えてくれ。上がった、下がっただけを見ていたのではダメだ。もっと細かいところまで見るようにしてくれよ。8月度の模試が帰ってきたら7月模試の各教科のデータも載っている。つまり、教科別に上がったか下がったかがわかるのだ。もちろん偏差値で比較してくれよ。また、小問ごとに正答率が出ている。正答率が70%以上の問題をハズしているのならば、かなりまずいよね。もう一度その問題をやり直すべきだね。ケアレスミスなんだろうけど、それをきちんと反省する意味でも「あっちゃー、やっちまったぜ!ハー」とため息をつこう。このため息こそが次のケアレスミスを少なくできるのだ。点数が悪かったから、判定表は見たくありません。見ません!では、きっとまた同じミスを繰り返すだろう。おっと残りの紙面が少ない。7月模試の結果はこれだ。
●新みやぎ模試 7月度  上段:受験者平均点 中段:塾生平均点  下段:塾生平均偏差値
 
全体 60 44 49 59 44 256
56 46 55 60 45 261
SS 47 51 53 50 50 51
 
さあ、次は8月10日だ。時間はない。夏期講習の予習、模試の見直し、宿題の×直し。やらなきゃいけないことはなんぼでもあるぞ。次はぜひステキな得点を見せてくれよ。最も効果的なのは模試の見直しよ。
夏期講習頑張るべ!
 
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