進研学習会ブログ

おやじから一言2022VOL1

2022.08.04

この「おやじから一言」は塾長の伊藤が中3生会員に渡している読み物で、模試の結果が出るたびに発行されます。本来、すべて実名で書いていますがこのブログ上ではAとかBで生徒名を表しています。
 
 
みなさんはこの「おやじからの一言」について簡単に説明しよう。
「おやじ」とはワシ、塾長伊藤のことである。伊藤が新みやぎ模試の結果について本音でズバッと語る場がこの「おやじから一言」で、かなり昔(15年以上前)から書いている。だから、君らの兄ちゃん、姉ちゃんで昔、ウチの塾に通っていた者がいたら、もしかしたらこの「おやじ~」を覚えているかもしれない。
この「おやじ~」は新みやぎ模試の結果について書くわけなので7月からは月1回の発行になる。文章は伊藤が自宅で焼酎、またはハイボールを飲みながらキーを打つことが多いので、常体、敬体が混在する時があるが、あくまでワシのひとり言なので許してくれ。これは君らに配布するものであって、君らのお母さんに対してのものではないので、母親に渡す必要がない。したがって、読むのも読まないのも君らの自由。捨てるのも自由である。成績が上がったら、その者の名前を出して褒めるし、怠けてるなコイツ!とワシが思えば名指しで怒る。ぜひ良い方で名前が出るよう頑張ってほしい。そうそう、これはウチのホームページのブログにも載せるのだがそこでは名前は伏せている。Aくん、Bくんという表示になる。
さて。いよいよ中3最後の夏休みに突入しましたな。部活で県体出場者が数名いた。悔いなく戦えましたか?良い経験になったことだと思う。お疲れさまでした。そうそう先日南光台中男子剣道部が団体で東北大会出場というニュースを聞いた。8月上旬に行われる東北大会での活躍を祈る。本当にすごいことですな。悔いなく自分の力を存分に出し切ってきてっくれ。
ところで、夏休みに入ってもう何日経った?今日は何日だ?カレンダーを見てくれ。思うように勉強は進んでいるだろうか?み自分からすすんで勉強に向き合っているだろうか。この夏、受験生としてやらなければならないこと、考えなければならないことがある。それは「学力を上げること」と「受験したい高校を公立、私立それぞれ数校に絞ること」
である(特に私立受験校については早く絞ってくれよ)。そして、目標をもって残りの夏休みを過ごしていってほしい。今は夏休みで学校の授業がない。だから「差」がつくのだ。普段の学校がある時は朝から15時半くらいまでみんな同じ授業を受けているのだから、そんなに大きな差はつかない。しかし、夏休み中は1日24時間×約1ヶ月がフリータイム。1日3時間しか勉強できない奴と8時間勉強した奴では差が1日5時間。それが1ヶ月となると150時間分以上の差がつく。勉強は時間だけが勝負ではないので単純にこのようには計算できない。しかし実際は150時間の差ではなく300時間以上差がつくのだろうね。1日8時間勉強できる奴はきっと目標や考えがあって頑張っているのだろう。そうでなければなかなか8時間という時間はキツイよね。一方1日3時間の者は塾の予習や宿題、夏休みの宿題のみなのだろう。「言われた分は最低限、やってまーす。義務だからやってマース」なのではないだろうか。この2つのタイプの者の差が1日5時間だけとはとても思えない。2倍くらいの差はついちゃうんだろうね。
 言われたから、義務だからやる奴と自分から積極的に進む奴とは君らが思っている以上の差がつくのだ。今まであまり勉強の習慣がない者でもこの夏休み中に、習慣のきっかけ程度でも良いから身につけてほしいものだ。
ところで、毎年1回目の「おやじ~」に書いているのだが、「成績が上がる」とはどういうことなのかを話そう。(毎年のことなのでここからしばらくは昨年のコピペ)
「学力(得点)が上がる」と「成績が上がる」では意味が違う。「成績が上がる」は「偏差値が上がる」という意味と同じであると考えて良い。んだば、偏差値とは何ぞや? ちょいちょい授業中に話しているがあらためてここで整理しておこう。
偏差値はSSと書いて表現することが多い。まあ、これは覚えておいてくれ。まず、君たちに尋ねよう。ゆっくり読んでくれ。前回の数学のテストで78点を取った。その時の平均点は65点。今回は72点だった。平均点は60点だ。これって上がったの?下がったの?それとも横ばい? わからないでしょ。前回よりも6点下がったとはいえ、平均点が5点下がっているし…。答えは「これだけではわからない!」です。なんかインチキくせーなー、と思うかもしれんが、本当にそうなのだから、しかたがない。平均点から自分の得点の間に受験者全体のどれくらいの人がいるかが大事なのよ。と言ってもさっぱりわからんだろう。そこで偏差値というものが活躍する。単純に偏差値の数字が上がっていれば上昇。下がっていれば下降なのである。今後、模試を受け続ける限り、ずーっとまとわりついてくるのが偏差値(SS)だ。さて、もう少し説明しよう。これから高3までの模試の判定票には必ず偏差値が載っていて、その数字で合格率が判定されるのだ。偏差値は平均点を取った人がいつも50で表される。平均54点の時に54点を取ったら偏差値は50!平均点が68点の時に68点を取ったらもちろん偏差値50!そして、成績が上がったかどうかを見るには偏差値を見れば一発で分かる。前回5教科の偏差値が45だったのが今回は48。これは「上がった」ことになる。もし今回が44ならば「下がった」ことになる。点数を見るよりは偏差値を見た方が上がったか、下がったかがわかりやすいのだ。便利だな。
それでは次に「成績が上がる」とはどういうことなのかを話そう。「成績が上がる」とは「偏差値が上がる」ことである。一般的に、「得点が上がる=偏差値が上がる」と思われがちだが、そうではない。学力(得点)が上がっても偏差値が下がることはあるのだ。
図1(略)
この図を見てくれ。時間が経てば学力はつく。当たり前だ、勉強してアホになる奴はいない。縦軸に学力、横軸に時間をとったグラフで考えたときに、宮城県で真ん中の生徒が常に偏差値(SS)50なのだ。SS50の生徒の傾きとA君の傾きは同じ(差が一定)なので、SS55ではじまったAくんはずーっと55のままなのだ。B君は緩やかに学力は上がってはいるもののSS50の生徒と差が少しずつではあるが広がっている。これは下がっていることを意味している。ウチの夏期講習受講生全員の偏差値が上がるかと言うと、そうではない。さっきのグラフを考えたら、そんなわけないことが分かるだろ。そんなに甘いものではないことがわかってきたと思う。次の図のC君のように宮城県でど真ん中の生徒よりも傾きを大きくしないと偏差値は上がらないのだ。
図2(略)
前のグラフのようにA君は横ばいなのよ。B君は下降。このグラフのC君のようにグイッと上げていかないと「成績が上がった」ことにはならないのだ。普通に勉強をしていても偏差値は1も上がらないんだからな。成績を上げるというのは本当に大変なことなんだ!繰り返すがただなんとなく言われたことだけをしていては偏差値は上がらないからね。ここ数年のウチのデータだが、7月と9月との偏差値を比較すると、夏期講習受講生の約6割がSS3以上のアップ。4割が横ばいか下降。全員のSSが上がったことは一度もない。これが現実である。この夏、何をしなければならないのかを考えて、実際に行動しなければならん。わからないところの質問はいつでも受け付けるぜ。バンバン質問してくれ。
さて、今回7月模試の結果です。
●新みやぎ模試 7月度
上段:受験者平均点 中段:塾生平均点  下段:塾生平均偏差値
 
全体 60 53 51 57 47 268
62 63 60 63 57 305
SS 51 54 53 52 54 54
7月模試を受験した人たちの家にはすでに判定票が届いていると思うが、しっかり分析しろよ。判定票には「受験者正答率」が載っている。その部分を見れば、たいして難しくない、みんなが当てている問題をいかに落としているかがすぐにわかる。そこを見直すのだ。見直すことにより自分のミスの仕方のパターンもわかってくるようになる。それがウルトラ大事!次の模試は8月11日だ。そんなに時間はないぞ。
さて、今回400点オーバーだった者は5人。
名前(中学) 得点 偏差値
AAAA(台原) 463点 70
BBBB(南光台) 416点 65
CCCC(南光台) 414点 65
DDDD(附属) 409点 65
EEEE(台原) 405点 64
 
模試の試験範囲は広いから、しんどいのはわかる。しかし、そういう問題に慣れていかなければ、入試は突破できんぞ。やるしかない、この夏どこが分かっていて、どこができないかを把握する。授業中「大事だ」と言われたところはその場で理解する。わからなかったら即質問。 さあ、まずは目の前にある夏期講習のテキストをしっかり学んでいこう。
 
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